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慰謝料と治療費

交通事故で支払われる慰謝料と治療費は別のお金です

交通事故の被害に遭い、自分が怪我をしてしまったということになると治療のために治療費がかかってきます。しかしその代金を自分が負担するのかと言われれば、そうしたことは無いでしょう。特に相手に過失があって事故が発生したというのであれば、相手が責任を持って治療費までしっかり払うものです。
ですがここで少々勘違いしがちなのが「慰謝料」のことで、実はこれらは全く別のお金になっているのです。

まず治療費とは何かというと、これは当然治療にかかった実際の費用のことです。
例えば完治までに30万円かかったのであれば費用は30万円ですし、100万円かかったなら100万円です。
さて、それでは慰謝料とは何なのかということですが、これは「入院や通院、また事故そのものに対して負った精神的な負担に対して支払われるお詫びとしてのお金」ということになります。

肉体的な怪我は病院治療で治すことが出来ますが、本来必要無いのに仕事を休んで病院に行かなくてはならなくなった、交通事故で怖い思いをした、家族に心配をかけたなど、交通事故の際には被害者の心に大きな傷が残ります。
「体の怪我は治ったんだからもう良いでしょう」というようにはなりません。
被害者が心に負ってしまった傷を治すために支払われるのが慰謝料なのですから、二つは全く別のものとして扱わなくてはならないのです。

ただ「それなら好きなだけ請求しても良いのか」と言われると、残念ながらこれも違います。
もちろん同じ交通事故でも精神的な負担は人によって異なるものですから、それに応じて金額を変えるということは不可能ではないでしょう。
ですがしかし、基本的に交通事故で支払われる慰謝料は実際にかかった治療費をベースとして算出されることになっています。

例えば現在交通事故の慰謝料を算定するために広く使用されている自賠責基準と呼ばれる基準を用いると、そこでは「実際に通院した日数×2」か「必要となった治療期間」のどちらか短い方に4200円をかけて慰謝料が算出されます。
仮に通院日数40日、治療期間90日とすると通院日数×2の方が治療期間の90日よりも短いですから、80日×4200円=33万6000円が採用されるようになるわけです。

この金額はもちろん、実際にかかった治療費にプラスする形でもらえます。
自賠責基準で求められた慰謝料の金額が120万円を超えた場合はそれよりも上の任意保険基準を今度は適用させることになるのですが、基本的に二つのお金は全く別のものとして支払われるのだとして考えておくようにしてください。

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